去る火曜日、年長児に新しい俳句を紹介しました。全体で何度か復唱した後、一人で発表してもらう時間を設けました。
時間の関係で、手を挙げた子ども全員を当てることはしませんでしたが、事前にそのことも伝えておきました。当たった人は、「みんなの代表で(代わりに)発表する」ということなのだ、と。ちょうど、運動会のリレーでも、一度に走るのはクラスの代表1人だけだったね、と伝えてありました。
最初に当たった男の子は少し小さい声で発表しました。周りがざわざわしていたら聞き取れなかったかもしれません。しかし、これも事前にお約束していたことですが、全員でしっかり静寂を守り、発表者を「心で応援」できたため――運動会は「大声で応援」――、発表者も勇気を出して最後まで言い切ることができました。静かにしなさい、とこちらが言葉で言わなくても、誰もが自然にそうできるのは、皆の前で発表することの大事さ、友だちの活躍を願い、力一杯応援することの大事さを、皆がじゅうぶん理解できているためだと思います。
このステップをふみながら、年長児はいよいよ劇の発表に向けて三学期は練習を重ねていきます。どんな感動がその先に待ち受けているのか、私も今から楽しみです。