今日は一茶の俳句の3回目でした。

ひとつの俳句を何回も、否何十回も声に出すので、単純に考えると「飽きるのではないか」という疑問をもたれるかもしれません。

もちろん大人と違って子どもは同じことを繰り返しても飽きない性格であるのですが、私は時折スパイスをいれます。

今取り組んでいるのは、一茶の「名月を にぎにぎしたる 赤子かな」です。

言葉を分解し、10回ほど繰り返したタイミングで1つの言葉の意味をほんの少し説明するようにしています。

たとえば、折を見て「『赤子』というのは赤ちゃんのことです」と一言添えて、また5,7,5を繰り返し唱えていきます。

最初から、「この俳句はこういう情景を描いたものである」と口で5分ほど説明しても、子どもたちは途中でよそ見するでしょう。

幼稚園時代の子ども達に話をするポイントの一つは、要点をしぼって短く伝える、ということだと思います。

俳句に取り組む姿勢はずいぶん集中できるようになっていますが、この日は「前を見る」ことの大切さについて短く話しました。

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