子どもたちと送迎の途中でいろいろな話をします。
ときおり、子どもたち一人一人の名前について話をすることがあります。
名前の漢字(またはひらがな)に込められた親の気持ちに思いをはせて、それを代弁する形で説明します。
その場に立ち会われたら、「そうではなくてこう」という正解があるはずで、私はあくまでも常識的な範囲で漢字や言葉の意味の説明をしているだけです。
「たぶんこういうことではないかな、と思う」という形で説明しています。
しかし、「名前」という固有の教材を使った即席の言葉の説明をするとき、子どもたちは今自分はとても大事なことを教わっているのだ、という表情で聞いてくれます(お見せしたいくらいです)。
「~ちゃん」と日頃呼ばれ、親しみのある自分の名前に、こんなに大事な親からのメッセージが込められていたのか、というあらたまった気持ちになるようです。
「名前」は親から子への最初の心のこもったお手紙ですね。
夏休みの間に少し時間をとって、できれば誕生した当時のアルバムを広げながら、命名にまつわる親の思いを語ってあげてみてはいかがでしょうか。