仕事柄幼稚園選びの基準についてお問合せを頂く機会が多くあります。

どの園長先生に尋ねても「自園の教育が一番」という同じ答えが返ると思います。

たしかにどの園も一生懸命がんばっています。

だからこそそれぞれの意見に耳を傾けると迷う場合があります。

今回、私情を抜きに、私の考える理想の選択基準をお答えしますと、それは「子ども本位で選ぶ」ということです。

複数の園を見学されたうえで、もし自分が今子どもだったらどの幼稚園に通いたいかな?と考えるのがコツだといえます。

本園の場合、他園にない特徴が多々あります。それらは保護者に対してのアピールポイントではないかもしれません。

「うちの子は元気で走り回っています、だから、ここを選びました」と言われることがあります。

そうしたとき、その保護者は、子どもの気持ちになって本園を選んでくださったのだと思い、感謝の気持ちがこみ上げます。

そういえば、今日もグループの最終地点(広い公園)まで子どもたちを引率したのですが、年長の男の子たちは、「さようなら」の挨拶を終えるや否や、有り余る体力を発散するかのように公園の遊具に向かって駆け出しました。

今日の年長児は園に到着し、園の畑で種まきをし、その後公園に出かけて運動会の練習に汗を流し、再び幼稚園まで歩いて登り、その後いつものように活動したわけですが、秋のこの時期の年長児のたくましさには舌を巻きます。

もちろん他の学年の一人一人も同様です。特に年少児、満3歳児の場合、入園前と今とでは別人のように大きく成長されました。

どのクラスも互いが互いを大切に思い、ぐっと一つにまとまっています。

このようなことを書きながら、日ごろ子どもたちがのびのび元気に活動している姿こそ、私自身の通信簿だな、とあらためて身の引き締まる思いがいたします。

関連記事: