昨日は年長児を対象とした俳句の時間を持ちました。当面毎週火曜日を予定します。時間にして5分程度でしたが、全員で黙想し、姿勢を整えた上で、俳句の朗唱を繰り返しました。私が先に声に出し、続いて子どもたち全員が声を合わせて繰り返すスタイルです。これは、山の学校で小学生を対象とした論語の素読の時間にやっているのと同じです。
私自身この幼稚園に通っていたのですが、当時は祖父(園主先生)が俳句の時間を担当していました。何を学んだか肝心の中身は忘れましたが、みなで声を合わせて繰り返すのが面白く、俳句を声に出すと背伸びしたような高揚感があったのを思い出します。
今は何でも文字を使って学びますが(本であれPCやタブレットのディスプレイであれ)、昔の人は耳で音をとらえて暗記したものです。園児たちは吸い取り紙のように言葉を吸収し覚えます。同じ覚えるなら、一流のもの、いわゆるホンモノを覚えてもらいたい、そう願って開園当時から祖父が俳句の時間をスタートさせました。
昨日は初回でしたので、どの子も多少緊張した顔つきでしたが、息もピッタリあって上手に繰り返すことができていました。初心忘るべからず。この日の新鮮な気持ちを最後まで持ち続けて欲しいと願っています。