今朝3回めの俳句をしました。
同じ俳句を何度も繰り返して声に出しました。前回、前々回とあわせると数十回は声に出している計算です。
前回、ある男の子が「もう覚えた。次は?」と言いました。たしかにその子は初回の俳句の時間にスラスラと暗唱できていました。
今朝私は子どもたちに少し大事なことを言いました。それは「繰り返すことの大事さ」です。子どもたちには「ごはんと同じでなんどもかみしめることが大切」と言いました。
もうできた、覚えた、わかった!
子どもたちはすぐにできた気持ちになります。それは前向きな気もちの表れで歓迎すべきことでありますが、先を急がずゆっくり構えることが大人としては大事な態度だと思います。
今日は、「そろそろ登れ」の「そろそろ」の意味を考えました。「なぜ急いで登れ」ではないのか?と尋ねたら、「かたつむりだから」とある女の子が答えました。たしかに人間の競争であれば「がんばって!急いで登れ!」と励ますところですが、相手は小さいかたつむりです。
朝山の下で出会ったかたつむりは、2時の降園時点では最初の二又の角あたりで再会する計算です。「かたつむりはなんてノロマなんだ!」ということではない、たとえゆっくりではあっても休まずに歩き続けたら富士山だって登れるはず。そういう気持ちをこめて一茶はかたつむりにエールを送ったのでしょう。
「善きことはかたつむりの速度で動く」という言葉があります。この言葉を引用して以前山びこ通信の巻頭文(教育エッセイ)を書きましたので、よろしければご一読ください。
>>「善きことは」