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先日年中児たちが森で遊ぶようすを見ていたのですが、今更ながら、昔は遊具はなかった代わりに森があったのだと思いました。

幼稚園の遊具として、ブランコやジャングルジム、雲梯、鉄棒が思い浮かびますが、森にいくと、子どもたちは自然に木に登ったり、木にぶらさがります。ジャングルジムや雲梯と同じです。

森の斜面を滑り降りるのは、遊具としての滑り台のない時代には当たり前のように繰り返されていた遊びでしょう。

適当な木と木にロープを結びつければブランコの出来上がりです。森には様々な形や大きさ、堅さの木があちこちにあります。どれで何をして遊ぼうかと考えながら子どもたちはそれらの木々を物色し、よじのぼったり、またいだり、つるっとした部分をすべりおりたり、します。

つるをつかってターザンのまねごとをする子もいます。

森だけでなく、昔は川や海が子どもたちの遊び相手になってくれました。今はそれがプールに代わり、温水プールですと年中指導者のもとで泳ぐことが出来ます。

時代はたしかに進歩していきます。しかし、森遊びをしている子どもたちの目を見て入て感じたことは、自分の遊びは自分でつくる!という子どもたちの気持ちです。

このような活動を日常的に経験した先に、さまざまな遊具を使った運動の取り組み、また、指導者についての競技や運動の活動が展開していくといいなと感じました。

本園の場合、「歩く」ことはあまりにも日常的なものになっているので、あまり意識することはありませんが、それが森遊びをささえる基礎になっていることは言うまでもありません。

時代は便利さを追求するのが必然ですが、その反面、歩くことを疎んじたり、危険だとして、森や川から、(昨今は遊具からも)、子どもたちを遠ざけるように動いているように感じます。

今日は体育の日と言うことですが、今日だけ体を動かすというのではなく、日常的に無理なく楽しく体を動かす習慣がなにより大切なのだろうと思います。

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