今日は年長児に新しい俳句を紹介しました。
この季節にふさわしい芭蕉の俳句です。
何度も練習した後、園児のお姉さんから預かった俳句を紹介しました。
身近な材料をもとに自分たちも5,7,5のリズムに乗せて俳句が作れるんだ、作っていいんだ、という気持ちにつながればと思います。
もちろん、無理に作らないといけないと気負う必要はまったくなく、私も無理強いするつもりはまったくありません。
私はといえば、子ども時代にこの幼稚園に通ったので、年長の時は俳句をやりました。
ただ、記憶や思い出はほとんど何もなく、思い出すのは「うぐいす もち ふん」の印象深いキーワードのみ。
ということで、今このキーワードで検索すると、次の一句が見つかり、懐かしい再会を果たしたところです。
鶯や餅に糞する縁の先 芭蕉
思い出や記憶がないことはなんの自慢にもなりませんが、何もないということは何か満ち足りたものが「あった」ということだと思っています。
自分の子をなんとかしたいと親が考えると、こんな子どもは頼りないに違いありませんが、そっとしておいてもらうことで、しかるべきタイミングで、自分で何かを見つけるきっかけを手に入れたようにも思います。それはそれでラッキーでした。
平々凡々な日々は、夢を見ないで熟睡するようなもので、たぶん悪いものではないのでしょう。
もちろん、ドラマチックな夢を見ることもよいものに違いありません。