一学期をふりかえっています。私が担当する第一グループの送迎は、例年になく全体の数が多く、また年少児の数も多いです。
今年は4月の入園式を終えた後のブランクが長く、自宅にいる時間が長かったと思います。「さあ、明日からがんばるぞ」と子どもなりに思っていたのに、なぜかフェードアウト(子どもにはコロナのためといっても事情はよく分からないと思います)。6月にもう一度「さあ行くぞ」と気合を入れるにはご家庭でさぞ励ましの言葉を工夫してくださったことと思います。
2か月に及ぶ自宅待機の結果(「不要不急の外出は控えよう」という合言葉に大人も子どもも自宅で過ごす時間が長かったと思います)、大人も子どもも運動不足に陥らずにはいられませんでした。
子どもは基本的に元気に見えますが、4月からスタートする場合に比べ、どうしても体力的にしんどく感じる部分はあっただろうと推測します。
それでも子どもたちは日に日に手をつないで通う本園の通園スタイルに慣れ、皆しっかり歩けるようになりました。
相当な体力がついたと思います。
ときに涙した子どもたちも、今は笑顔で列に参加できるようになりました。
とはいえ、日によってぐずったり、ぽろっと涙がこぼれるときもあります。
そんなときは、最前列の私と手をつないだりします。
逆に、私としかつながない、というこだわりを見せることもあり、その場合は、私はその子とつなぎつつ、他の年中(または年長)の子の手もつなぎます(ややこしい)。Aちゃんの左手、Bちゃんの右手を私が両方握るというスタイルです。ときおり、AちゃんがBちゃんとつなげるように私は自分の手を引きます。
そのようなことをあれこれしながら、徐々に最初からAちゃんはBちゃんと手をつなげるようになります。やがて、Bちゃん以外のCちゃんとも、Dちゃんとも・・・。
日々試行錯誤は続きます。日々様々なドラマがあります。ときには厳しく注意することもあります。他の子どもたちの前で注意する時に気を付けていることがあります。
「れんしゅうちゅう」という言葉を使うことです。この子はいつも先生に注意されている、イコールダメな子、という印象を与えてはいけません。よって、「Fちゃんはいま<れんしゅうちゅう>。みんなも応援してね」とうメッセージです。
じっさい、年少児の成長をわがことのように見守る年中、年長児は少なくありません。みな、自分の年少時代の<れんしゅうちゅう>の日々を覚えているからです。