If Winter comes, can Spring be far behind?
英国の詩人シェリーの言葉です。
元の詩の中での意味合いは別として、一般に「明けない夜はない」と似た意味で理解されています。
困難を乗り越えてよりよい未来が訪れるという趣旨の名言、名句は古今東西たくさん見つかります。
After rain, the sun. (雨のち晴れ)もその一つです。
元はラテン語の Post nubila Phoebus.です。
ポエブスは太陽神のことで、太陽の別名です。
Postはafterの意味とともにbehindの意味もあります。
よって、「雲の向こうは太陽」とも訳せます。
時間的な前後関係でなく、空間的な前後関係として把握できます。
つらいことの後でよいことが訪れる、という言葉もすばらしいのですが、その場合、やがてよいことの後でまたつらいことが訪れる、という不安がよぎります。
それに対して、空間的な前後関係の場合、つらいこともあるが、よく目を凝らしてみれば、今この瞬間においてもよいこと、すばらしいことは見つかる、という理解に導かれます。
個人的にはこの解釈が好みです。