子どもと関わる仕事をする者として、次の言葉を胸に刻みたいと思います。

美しいものは、諸君を黙らせます。美には、人を沈黙させる力があるのです。絵や音楽が解るというのは、絵や音楽を感ずる事です。愛する事です。知識の浅い、少ししか言葉を持たぬ子どもでも、何んでも直ぐ頭で解りたがる大人より、美しいものに関する経験は、よほど深いかもしれません。実際、優れた芸術家は、大人になっても、子どもの心を失っていないものです。(小林秀雄、「美を求める心」)

この「子どもの心」は「美を求める心」であり、「美を感じる力」であり、ワーズワースの言うnatural piety(自然に対する畏怖)であり、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」であり、司馬遼太郎の言う「コドモ」であり、岡潔の言う「情緒」であります。

スマホや時計を見るのを一休みして、空を見上げ、夕日を眺めたいと思います。

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