養老孟子氏が「1日10分自然のものを見よ」と答えておられます。
「どうすれば頭が良くなるのでしょうか」という問いに対してです。
なぜ自然のものを見るといいのか?
養老氏によると、人は本来、目や耳から入る生の情報(感覚所与)を、脳が「意味」に変えて世界を理解しています。
しかし現代の都市生活では、意味のあるものだけに囲まれて暮らすため、意味づけできない情報を無意識に切り捨てる癖がついてしまいます。
都会のオフィスは温度も音も光も管理され、感覚が刺激されにくい空間です。
一方、自然の中では、風や光、音など、意味の分からない情報が次々と入ってきます。
それに触れることで、「世界には自分の理解を超えたものがたくさんある」と気づかされます。
この「わからなさ」こそが、好奇心や思考力の源だというのです。
これは『遺言。』の中で述べておられることです。
大人相手でさえ、このとおり。
まして、これからの子どもたちにとって、「自然の中で遊ぶ」意義は無限大と評価してよいのではないでしょうか。
本園は周囲を自然に囲まれています。
車を横付けすることもできない「不便」な環境です。
今時バス通園の選択肢のない幼稚園は少数派です。
この「不便」を逆手に取り、75年前の創設当初から「歩いて登園」するスタイルを継承し、今に至ります。
子どもたちは「不便」な環境が実は大好きです。
各自創意工夫を凝らし、それぞれが自分の「好き」な場所で「好き」なことを夢中で追及します。
本園の「自然教育」の狙いについて、副園長が記事にまとめました。ご一読ください。
今年もありがとうございました。
皆様よいお年をお迎えください。

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