金曜日は俳句の時間を持ちました。

先週から取り組んできた一茶の俳句の最終回でした。

全員元気よく声に出したところで、「今日から新しい挑戦をしましょう」と言い、「覚えた人は手を挙げて立って発表してください」と言いました。

毎年いつこれを始めるか、全体の様子をうかがいながら決断します。今年はこの日がスタートです。

毎年ここで書いていることですが、「てをあげた?」とお子さんに聞かないでください、とお願いしています。

自分で腹を決め手をはげる日が誰にも等しく一日存在します。

この日手を挙げた人はそれがこの日であり、今日手を挙げなかった人は、それが次の機会か、またその先か、神のみぞ知る、です。

入園前の保護者説明会でも、毎年同じことをお話しし、お願いをしています。

入園式後の初日から笑顔で手を振って歩いて登園するか、否か。

どのお子さんも自分で決断し、実行します。

それを見守っていただき、今があります。

年長児にとって、来年から学校生活がスタートします。

一人一人、ペースはみな違います。

学校はシステム上、一律に教え、一律に進むことを前提に授業を展開します。

本園の送迎と似ています。列で一緒にゴールを目指して歩きます。

その歩調に合うか、合わないか。

子どもなりに初めてのことに慎重な場合もありえます。

自分で決めて「よし、やろう!」と心に誓う日がある、と信じることが重要です。

「みなできている。あなたはなぜできないか?」と詰め寄るのはワーストで、親はゴールに立って手招きするのではなく、子どもの歩みのそばに寄り添って、一歩一歩後ろからついていくイメージがよいと思います。

本園年長児は、最終的には三学期に小学校顔負けのセリフを全員が覚え、舞台で見事な花を咲かせます。

あせらず、あわてず、根気よく、お付き合い願います。

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