年長児は子規の「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」を覚えました。
同じ俳句に4回に分けて取り組みます。今週木曜日はその第4回目でした。
運動会後、3回目と4回目に「皆の前で発表したい人は手を挙げてください」と言うようにしています。
これは先代のころからの本園のやり方で、三学期の劇の発表につながる大事な一歩になります。
とはいえ、無理強いはしたくないので、発表する、しないの判断は、あくまでも子どもの自発性にゆだねています。
じつは3回目、片方のクラスの発表状況が思わしくありませんでした。先生いわく、事前に「ドキドキしても大丈夫」という言葉がけをしたとのこと。
例の「だめだったらついていってあげる」と同じパターン(=「ダメ」が印象に残る)の言葉かけでした。
それが4回目は前回手を挙げなかった子も手を挙げて発表できていました。これも、あとで先生から聞いた話として、事前に全員の前で「かきくえば」と声に出すと、みながそのあとに続いて「かねがなるなり ほうりゅうじ しき」と合唱できたそうです。「そう、みんなよくいえたね」とだけ伝えて私の俳句の場に臨ませたら、みなのびのび発表できたとのこと。
対照的な二つの言葉かけで、子どもたちの反応は大きく異なったのでした。先生も一つ大事なことを学んだことになります。
秋が深まるにつれ、クラスの先生と子どもたちがより一つになって、日々の活動を充実させていってほしいと願っています。