学問・芸術・文化・教育。いずれも現在の日本では予算措置が圧倒的に貧弱です。
文学は虚学と呼ばれること久しいですが、学問は文系も理系もすべて大切です。
2000年前のキケローがそのようなことをいっています。
人間性に関わるすべての学問は、ある共通の絆を持っている。キケロー
人間性とはhumanitas(フーマニタース)の訳語です。人間とは何か、動物とどこが違うのか。西洋古典の格好のテーマです。
庭の草木に水をまくさい、水が足りないからといって「選択と集中」は行いません。
明治のスローガン、富国強兵、殖産興業、和魂洋才は一つ目を除き(と信じたい)戦前も戦後も変わらないように見えます。
カギは三つ目であり、このブログで再三取り上げている西洋古典とは、人間の学であり、「西洋・東洋」の区別をしません。
「和魂」を否定するのではなく、それをより豊かなものにするためにも、わたしたち一人一人が「人間の魂」を磨くことを考えるべきときが訪れているように思います。
教科書を見る限り、西洋古典への言及はほぼ見られず(国語の教科書においては皆無に近い)「日暮れて途遠し」ですが。