かたつぶり
かたつぶり そろそろ登れ・・・

昨日は二回目の俳句の時間でした。一茶の「かたつぶり そろそろ登れ 富士の山」を紹介しています。全員で音楽の合唱をするように、何度も声に出して繰り返しています。

大人はこういうことをしていると「飽きる」ものです。でも、子どもは飽きません。一学期は一つの俳句について4日かけて(つまり一ヶ月に一つ)扱います(毎年そうしています)。

昨日はちょっと質問をしてみました。わざと「かたつむり そろそろ登れ 富士の山 一茶」と言ってみて、「どこが違うかな?」と聞いてみました。すると、「ぼくはそれは最初からわかっていたんや」と元気な声で発言する男の子がいました。「『む』じゃなくて「ぶ」。『かたつぶり』と言うんや」と先生の説明のような答えを言ってくれました。

すると、「ぼくもわかってた」、「あたしもわかってた」と異口同音にあちこちから発言が相次いだのですが、「じゃあ、どうして『かたつむり』とは言わないの?」という鋭い質問が寄せられましたので、一茶の生まれた時代が200年以上昔の江戸時代という時代であったこと、その当時はそういう言い方をしていたことなどを伝えました。

昨日は帰りのグループが第2グループだったのですが、私の顔を見ると年長児が口々に「かたつぶり・・・」を復唱してくれました。驚いたことに、年中児の何人かも声をあわせてくれました。嬉しかったです。

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