今日は午後1時から俳句の時間を持ちました。
雨ということもあり、年長児たちは朝一番から段ボールの制作に集中しました。父親参観のときの活動の続きです。
その日は途中で終えるのが惜しいくらい皆が盛り上がったので、先生たちは段ボールをそのままにしておいて、今朝はその続きをさせてあげたいと思ったのでした。
そんなわけで、今日も午後の俳句となったわけですが、子どもたちはしっかりと取り組むことができたと思います。ただし、「慣れ」からチラホラ集中を切らす子もいました。
個別に注意していくほど野暮なことはないので(時には必要ですが)、私は次の話をしました。
かけっこで速くなる秘訣を言います。「一番大事なことは姿勢です」と手短に結論を言ってから、いくつかの問いを出しました。
隣の友達としゃべりながら走った方が速くなるか、まっすぐ前を向いて走る方が速くなるか。どっちかな?
靴のかかとをふんで走った方が速くなるか、靴の紐をしっかり結んで走った方が速くなるか。どっちかな?
手をだらっと下におろしたまま走るのがよいか、手をひじのところを曲げて力を入れて走るのよいか。どっちかな?
その他、こういう調子でいろいろ尋ねました。
子どもたちはその都度真剣に答えてくれました。ある種の誘導尋問ではあります。要は「姿勢をよくすることが(かけっこも俳句も)大事」ということを伝えたかったわけです。
子どもたちに出した質問は全部で10ほどになりました。そこで尋ねました。
先生は、俳句もかけっこも何が一番大事だと言いましたか?
「靴の紐を結ぶ!」という答えが返りました。「うーん、俳句には関係ないね」。
ヒントとして、「し」と言いました。
「しずかにするー!」
それもちょっと違うね。
「し・せ・」まで言うと、一同「わかった」という顔をして、「し・せ・い!」と合唱しました。
そう。じゃ、今のいいお姿勢で俳句を言ってみましょう。みんなで声を合わせると、きっといい声が出ますよ。
子どもたちはそれにこたえるかのように、全員でこの日一番かっこいい姿勢で声を出し、俳句の時間を締めくくりました。