4月の入園式からほぼ2か月が過ぎました。私は毎朝第1グループを担当していますが、当初園に到着する時間は9時10分前後でした。今朝は8時55分でした。
何が変わったかと言えば、年少さんの歩くスピードが変わりました。入園のビフォー・アフターで比べると、この2か月の変化は劇的です。
今日、登山が好きな方とお話しする機会がありましたが、身長差を考慮に入れると、本園の石段一つ一つの「高さ」が子どもに持つ意味は、大人にとって太ももを上げないといけない岩のようなものじゃないか、と言われ、誇張が入るとしても、なるほどと思う部分はありました。お山の道は、大人の我々が負荷を感じる以上に子どもたちの足腰にとっては大きな刺激になるはずです。
たわいのないおしゃべりをかわしながら、それを苦も無くこなす園児たち。こういう当たり前の風景は、けっして当たり前ではないはずです。
3年通えば東京まで何往復して、とか、高さで計算すると富士山を何度上り下りして、、、のような計算を保護者会などでお示しすることもありましたが、そうした体力面に加え、やはり忘れてならないのが、子どもたちどうしの助け合い、励ましあいの光景です。
最初はだれとならつなぐ、と相手を指名していた年少児さんも(=毎年必ずおられます)、だんだん慣れるにつれて、つなぐ相手のバリエーションが増えていきます。今はちょうどその時期です。
年上の園児がさっと手を出してくれるのに「イヤ」と言う光景は毎年繰り返され、いずれその二人が仲良く手をつなぐ光景が日常になります。「いや」と言われて悲しくなった年上の園児も、えてして年少児さんのときに「イヤ」と言ってたりもします。要は、順ぐりです。涙が出る子を見つけたら、ハンカチを用意してさっと取り出す子どもたち。そんなお兄さん、お姉さんも、えてして年少のころ、涙をやさしくふいてもらった子どもたちです。
梅雨に入り、雨の日も増えてまいります。園としては一日一日無事に送迎ができることをなにより大事に思っています。そしてそれが円滑に運ぶよう日ごろお支えいただいている保護者の皆様に感謝しています。
そのうえでの保育のバリエーションや展開を、先生たちには自由に描いてもらいたいと願います。