子どもは「しりとり」が大好きです。
ただ、日常の中で、「しりとり」をする相手になかなか恵まれません。
子ども同士でやっても、ルールがあいまいになってうまく続きません。
親であれば、子どもに「しりとりしよー」と言われた経験のある人は多いと思います。
いつもでなくてよいのですが、何回かに一回は「本気」でつきあってください。
公園で子どもとかけっこをするとき、たまに本気で走って見せるようなものです。
子どもとしりとりをするのはけっこう大変です。自分独自のルールにこだわる子どももいます。
名詞が基本ですが、動詞で答えたり、等。
そのあたりは軌道修正を入れながら、できるだけ和やかに楽しくやりとりができればと願います。
車でどこかにでかけるとき、「しりとりしよー」と言われると、「よし、やろう」と応じるか、「いまはちょっと」と拒むかは自由ですが、何回かに一度は「よし!」とばかり、本気で応じてみてください。
親から先に「しりとりしない?」と言うのははばかられるかもしれませんが、子どもから「やろう」と言われるうちが花、とも言えます。
目的地に着くまで、または、子どもが先に飽きるまで、と心に決めて応じます。
せこい話ですが、しりとりを日常的に行えば、子どもの語彙は確実に増えます。
無料の早期教育です。
私は幼稚園という集団教育を行う場における早期教育には否定的ですが、家庭でのそれに対しては肯定的です。
子どもの興味、好奇心にはどこまでも誠実に、かつ、真剣に付き合うこと。これが家庭教育の(もちろん幼児教育においても)基本と考えています。