幼稚園の仕事で大事にすることは多々あります。
子どもの命、健康を大切にすることは言うまでもありませんが、それと並んで大切にしなければならないのが子どもの発する「言葉」であり、子どもに伝える大人の「言葉」です。
本園では三学期の発表会後に、先生から一人一人に努力賞を渡します。その賞状には担任から子どもへのメッセージが書かれています。
あなたはこの一年こういう成長を遂げましたね、という内容を「~できたでしょう(賞)」という形で一文にまとめて伝えます。
全員自分にかけられる言葉とともに他の子どもたちの言葉も耳にします。
腑に落ちる言葉であること、一人一人がオンリーワンの言葉であること。
その言葉を考えることは、先生にとって、一人一人と過ごした一年を振り返る貴重な時間であると思います。
下書きにはかならずIkuko 先生と私が目を通します。
子どもたちはこの日を心待ちにし、互いに拍手で称えあいます。
努力賞の言葉は、子どもたちにとっても、保育者にとっても、かけがえのない、大切な宝です。