言葉– category –
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2018-08-01 希望
ローマ時代の学者が、幼児教育の大切さについて、こう語っています。 きわめて多くの事柄への希望が子どもたちの中で輝いている。それ(希望)が年齢とともに消え失せるなら、素質でなく(教育上の)配慮が欠けていたということが明らかである。(クィンテ... -
2018-07-31 「自分の話と受け止めよ」
先日ご紹介した「内に自ら省みるなり」と同じ趣旨の言葉が古代ローマの詩句にも見つかります。 De te fabula. 直訳すると、「その話はおまえについて(言われたものである)」。 「自分の話と受け止めよ」というメッセージです。 夏目漱石の『三四郎』に、... -
2018-07-30 言葉の教育
以下は覚書です。 ある大学の教育方針に問う力、書く力を鍛える、というのがあり、まことにもっともだと思う一方、なぜもっと早い段階で鍛えないのかという素朴な疑問が浮かぶ。大学では遅すぎる。これは小学校でやることだ。 書いたものを添削される。そ... -
2018-07-29 「山坂達者」
「山坂達者」という言葉があります。 鹿児島出身の山の学校の先生から教わりました。 >>『山坂達者と山の学校』 山下大吾 園児を連れて山の道を上がるときと、仕事を離れ、一個人として同じ山道を登るときとでは、心理的にも、肉体的にも印象はまるで違い... -
2018-07-27 本を読むこと
ヨーロッパの古い格言に「本は寡黙な教師である」という言葉があります。 本から学ぶところは大きいわけですが、「饒舌な」先生の方がよいではないか、と思う人がいるかもしれません。 雄弁で流れるように上手な説明をする先生はありがたい場合もあれば、... -
2018-07-26 「内に自ら省みるなり」
昨日は、「子のたまわく」という言葉をめぐる、古今東西の解釈の相違にふれました。 単純化して言えば、「論語」の言葉(or 学校の先生の言葉)を鵜呑みにするだけではいけない、ということであり、東洋の古典に難癖をつけることが趣旨ではありません。 漢... -
2018-05-05 子どもの日に寄せて
今日はこどもの日です。 「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも」(山上憶良) どれだけ社会が変化し、多忙を極めても、大人が子どもにそそぐ眼差しの基本は、万葉の頃も今も変わらない。そう信じたいと思います。 日本語では「子ども」と言います...