二千年以上昔の外国文学に、「人間は人間にとって狼」という表現があります。
これをもじって、「人間は人間にとって神」という言葉も今に伝わります。
同じく二千年以上昔の作品に、「私は人間である。人間にかかわることで無関心でいられるものはない」という表現もあります。そして、多くの欧米の文人がこれを座右の銘にしてきました。
それはなぜでしょうか。
ラテン語で「人間」はhomo(ホモー)といいますが、これが「人間的な、人間らしい」を意味する形容詞 humanus(フーマーヌス)の元になっています。
そしてこのhumanus(フーマームス)は、英語のヒューマニズムの語源になっています。
人間とは何か、つまり動物とはなにがどう違うのでしょうか。
先日、このブログにいただいた保護者のコメントにあったように、小学生が「人間だけが考えるのか?」という問いを出していたように、そのような考えを大事にして、議論を尽くしてきた歴史があちらの文化です。
人間は一人では弱く、助け合うと強い。
幼児教育は、「人間は人間にとって人間である」という希望を教える点に意義があると思います。