ふと白川通りを車で通ると「いつも歩いているとこや~」と娘が指を差します。第1グループのその道のりは、車でしばらく走ってもまだ続いています。その道を自転車で、子供を乗せ、園へ向かって南下しようものなら、つい「いつもえらいなあ~」と言ってしまいます。でも子供たちは当たり前のように、日々季節を肌で感じながら歩いているんですね。
それでも初めからすんなり私の手を離して歩いて行けた訳ではありません。3人兄弟それぞれドラマがありました。1人目の時には「なんで同い年のよその子は楽しそうに行けるのにうちの子は離れられへんの?」とこっちが泣きたくなる事もありました。
そんな時、今の園主先生(当時園長先生)は、「子供たちは入園したのは同じ時期でも、それまで育ってきた間の違いがあり、スタートが違います、他とくらべてできる事、できない事の違いは、あって当然」「できない事を責めるのではなく、できた事をほめてあげましょう」と。
初めての子供が入園してこれまでの生活のリズムも急変しあたふたしている中、この言葉に何度、ほっと一息をつかせてもらった事でしょう。当時できない事だらけだった長男でしたが、それだけにほんの、しようもない事でもできた事にはほめてやり、親子で喜んだものです。「どうせうちの子は…」ではないんですね。
できの悪いかわいい我が子の゛ほめてあげられる事”を一生けんめい探して、ちょっとニンマリするのも楽しいかも…。
そんなふうに考えられるようになったのも、北白川幼稚園に通っていたからこそと感謝しています。3人の子供がお世話になり、あと1年半でそれも終わろうとしています。いままでありがとうございました。
そして最後までよろしくお願いします。