第2回のふれあいサタデーは北白川小学校の体育館をお借りし、親子の「運動遊び」を行いました。
幼稚園で毎月行っている「運動遊び」の一端を見ていただくこと、また、親子で楽しく運動遊びをするうえでのヒントになればと願い、実施しました。
指導はエールの瀬川先生で、この日のメニューは盛沢山でした。参加された保護者の皆様は、本当にお疲れ様でした。
2時間たっぷり、実践を通しながら、家の中でも簡単に取り入れる遊びを中心に教えていただきました。最後は鉄棒(逆上がり)の指導のコツもご披露いただきました。
「親子」がテーマなので、日頃私が知らないような取り組みもあり、おもしろかったです(体育館の中で子どもが後ろ向きになった親を探す遊び、等)。
体育館の中を「親子新幹線」で走り回る、というのも、今回のようにたくさんの親子で参加していただいてこそできる取り組みでした。
一連の遊びで先生が強調されていたのは、「目で追う」力の大事さです。これは赤ちゃんの頃から養われる大事な力ですが、最近は子どもも遊ばなくなり、目の先にあるもの(ゲーム機や本)が固定されると、目の動きも乏しくなり、ひいては視野が狭くなるのだと感じました。
(デスクワークの多い大人、スマホばかり見ている大人はこの点気を付ける必要があるわけです)。
このことで気づくのは、本園の子どもたちは日頃園庭で遊ぶことでこの力が鍛えられている、ということです。子どもたちはいつも全力でかけまわりますが、互いに衝突はしません。全学年で遊ぶとき、年長児がリレーをしても、上手に座って遊んでいる子たちを交わしながら遊べています。
年長児は階段も走って駆け下りますが、転んだり、けがはしません。
学校の運動場というと、フラットで広い空間をイメージしますが、本園の園庭ほど起伏にとんだ場所はないでしょう。つまり目の力を高めるにはもってこいの環境です。
山の奥のひみつの森にいけば、それこそ起伏だらけ、高低差だらけの遊び場です。そこを自由自在に走り回ることによって、目の追いかける(あるいは回避する)対象はめまぐるしく変化しますので、目の調整機能はおおいに刺激されると推測できます。
園では週明けの月曜日にも瀬川先生に来ていただき、各学年40分ずつ運動遊びに取り組みます。リンク先の写真をご覧いただくとお分かりにいただける通り、もっぱら子ども同士で体の基本的な運動能力を高める取り組みをしています。子どもたちはいつも笑顔です。
運動というと、「できる、できない」で目の前の結果を評価しがちですが、本園で取り組んでいる「運動遊び」は子どもが心身共に健康に成長していくうえで大切になる体の基本の力を養うものです。
瀬川先生の指導を通じ、私たち園の先生も大事なヒントをいつもいただいています。
今日の取り組みをきっかけに、ご家庭での「遊び」のヒントがたくさん見つかったなら、幸いです。