今朝は俳句の時間がありました。

これまで4回にわたって、一茶の「名月や にぎにぎしたる 赤子かな」を扱いました。園児にもイメージしやすい俳句だったと思います。

今日は、この俳句のおさらいに続いて、園児の作った俳句をたくさん紹介しました。

10月は行事が続いていたので、俳句の時間がなくて、園児が「はいっ!」と手渡してくれる俳句がだいぶ手元にたまっていたのです。

子ども達にはその「全部」を読んで紹介しました。

今朝は一人でたくさんの俳句を作ってきてくれた園児がいたのですが(何枚かの色紙をセロテープでとめて本のようにしてありました)、その一つにこんな俳句がありました。

サイダーは おいしいな

厳密に言えば5,7,5になっていませんので、誰かが「えっ!おかしいで!はいくになってへんでぇ!」とか言うことを予想し、今朝は次の俳句を先に紹介しました。

せきをしても ひとり

これは、尾崎放哉の俳句です。

園児には「5,7,5が基本で、季語を入れることも大切。でも、このような俳句もあっるのです。自分の思ったことを俳句にしようと思えばそれでよいのです。」と紹介しました。

最後にもう一つ。これも今朝紹介した園児の俳句ですが、「おえかきは いつでもおもい こもってる」というもの。いつも年下の園児たちに優しいHちゃんらしい、まじめで細やかな気持ちの伝わる俳句です。

「おもい」という言葉は他の園児には少し難しいかな?と思ってみんなに尋ねると、「気持ちのことやろ」と C 君から元気な返事が返ってきました。

今、年長の教室には、みんなで力を合わせてがんばった運動会の絵が壁いっぱいに飾ってあります。昨日は芋掘り遠足の絵に取り組みました。

俳句にせよ、絵画にせよ、表面的な上手下手にとらわれず、いかに集中して自分の心をそこに込めることが出来るか、その過程をまじめな気持ちで経験することが何より大事だと思います。

俳句の時間は、何かを学ぶときにありがちな、けっして堅苦しい気持ちになるのではなく、全員が集中して楽しく和気藹々とその時間を過ごせるように、私も大人として精一杯工夫したいと思っています。

関連記事: