今日は朝から静かに雨が降る中、無事に第70回卒園式を終えることが出来ました。

ご臨席賜りましたすべての保護者の皆様に感謝いたします。

子どもたち一人一人、証書を手に取る姿勢がたいへん立派であったことが心に残っています。

謝恩会は、幼稚園に対する温かなお気持ちを随所に感じることができ、感謝の二文字しかありません。

時の経つのを忘れて引き込まれる素晴らしい時間でした。

この素晴らしい子どもたち、そして保護者のお一人お一人と出会えたことは幸せでした。

皆様のご決断なしにこの出会いは叶いませんでした。

歩いての登園。遊びは学び。自然は友だち。

私たちが大切にしているこの三つの柱について深くご理解くださり、共感して下さったからこそ、今日の晴れの日があります。

「雨の後は晴れ」。

英語ではAfter the rain, the sun.となりますが、ラテン語ではPost nubila Phoebus.となります。

このPostには「~の後で」の意味のほか、「~の向こうに」という意味があります。

つまり、「雨雲の向こうに太陽(が輝いている)」とも解せます。

太陽は「夢」や「理想」のこと、雨雲は「現実」でしょう。

「輝く未来」という表現がありますが、雨雲がその輝きを奪うときもあるでしょう。あるいはいつも奪ってばかりに思えるかも知れません。

今は混迷の時代と言われます。

つい、夢も希望も持ちにくい時代に思えてきます。

しかし、目先の出来事にとらわれず、想像力を豊かに雨雲を見つめれば、必ずその向こうには明るい太陽が輝いている。そう信じることは可能です。

今日の日の子どもたちの「輝く瞳」はその証拠であり、幸福な春の日差しです。

私たちの幼稚園はまた一つ大切な勇気と希望をいただきました。

卒園したすべての子どもたちが希望ある未来に向けて羽ばたくことを心より祈っています。

私たちも力を合わせ、一歩一歩新たな階段を登って参ります。

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