開園に向けて当初できること、できないことの大枠を決め、あとは日を追うごとに状況が変化するのをふまえ、最終決定しお伝えします。
車でいえば今はエンジンを切っている状態で、安全度は100パーセント.
エンジンをかければ何であれリスクは高まります。
今は「安全速度」がどのあたりか、アクセルとブレーキの加減を考えています。一日一日状況が変化し、新たな知見も加わりつつ、正しいとされる情報も上書きされていきます。
保育の方法についても、現時点で速断せず、時間を味方につけてより精度高く「適正なやりかた」を判断したいと考えています。
それにしても、幼児の学びにとって不可欠なのが友達の存在であり、言葉や体の生の「ふれあい」がそのエッセンスである、と考えてきた私にとって、コロナ禍は人間社会の根本部分に襲い掛かる猛威だと感じています。
抽象的な思考のできる大人には「遠隔」のさまざまな技術は恩恵をもたらしますが、幼児にはすべてが間に合わせでしかありません。
真実と真実に似せたものの違いについて、幼児は敏感です。
なにをどういう形で行うのか考えた結果は、どのようなものであれ、安全第一主義に照らせば、自宅待機に比べ、すべてが減点対象になります。
先例のない問題なので、車のように「安全速度」をにわかに割り出せない事情もありますが、0パーセントと100パーセントの間がどのあたりか、また、コーナリングの場合どの程度減速すべきか、など、今はシミュレーションしています。