昨年の夏休みは表題の図書の執筆に明け暮れました。

>>「お山の幼稚園で育つ」(リンク先は世界思想社のページ)

タイトルに自園の愛称が使われていますが、中身は教育全般に関して述べています。

手に取った保護者から、「次の本を書く予定はありますか」と尋ねられ、「力を出し切りました」と即答したのですが、そういう答え方でよかったのか、あとで反省しました(期待を裏切るようで)。

私が3歳から見てきたお子さんがちょうど20歳前後になります。その歩みをふまえて書けることは全部書いたという言い方はできます。

ただ、この20歳前後の卒園児が30,40となり、父親、母親となって本園保護者になったときを思うと、私はこれからもっと学ぶことが待ち受けるのだろうと思っています。

おそらくこれはこうなのだろう、と思っていることについて、その確証が得られるという意味も含めてです。

今はせいいっぱい充電にはげみたいと思います。

本の内容は、このブログや園長便りで書いたもの、山びこ通信で書いた記事を中心にしていますが、いつも言うのですが、幼稚園と山の学校は別の活動ではなく、根っこは同じです。

私が土日を中心に展開している古典語の啓蒙活動も、子どもたちの未来が自由な空気で満ちあふれることを願っての一歩、一歩です。

人文学軽視のご時世を見るにつけ、日暮れて道遠しの感は否めませんが、幼児教育も学問も、便利や効率と別の次元で成立すると信じ、できることをできる範囲でやっていこうと思っています。

Age quod agis.(できることを一歩ずつ)。

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