今日は俳句の最終回でした。
紹介したのは次の一句でした。
鶯(うぐいす)の 啼(な)くや小さき 口あけて 蕪村
今日は生きる姿勢について伝えました。
一 正直であること 二 努力すること
次の「論語」の言葉を紹介しました。
子曰(のたま)わく 君子は本を務む。本立ちて道生ず
この一年間、園児に一番伝えた言葉は「姿勢」でした。
他人に正直である前に、自分の心に正直に生きること、その姿勢が大切であると伝えました。
親や先生に言われる前に、自分が何をどうすべきか、答えはわかっています。
「ま、いいや」とごまかすことはないか、どうか。
ごまかさず、自分で「こうすべき」と思うとおりに生きることが大切であり、この基本を守れば道はまっすぐ通じています。
この基本を崩すと、道は曲がります。
基本とは木の枝葉でなく、根っこのことです。
枝葉がとれても木は健在ですが、根っこが腐ると木は枯れます。
続いて、一年間努力を続けて今があることをふりかえりました。
ここからは「努力」の話です。
石段をジャンプしてここに到達することはなく、一歩一歩歩いて幼稚園に着きます。
「継続は力なり」という言葉を紹介したあと、最後に全員で次の俳句を声に出しました。
かたつぶり そろそろ登れ 富士の山 一茶
正直に、そして努力を続ける人になってください、とメッセージを述べ、今年度最後の俳句の時間を締めくくりました。