3月20日放映のNHKスペシャル(ラストメッセージ)で、なんと私の祖父(糸賀一雄)の特集が組まれます。(少しびっくり)
祖父は、戦後間もない頃、重度の知的障害者のための学びの場を創設しました。いわく、「この子らを世の光に」と。
これが福祉の世界ではたいへん有名な言葉になりました。
私自身、この言葉を折に触れてかみしめます。園児の笑顔の輝きは、文字通り、「世の光」だと思います。
そういう意味で言えば、大人になっても、子どもの心の輝きを忘れない人は、誰もが「世の光」なのだと思います。
気をつけて見れば、あそこにも、ここにも、「世の光」は見つかるかもしれません。案外身近なところにこそ。
むしろ、このことを認識する方が重要なのかもしれません。
世の中が暗いと思う人も多いでしょうが、闇夜の中で数匹の蛍が自らの存在を明らかにするごとく、世界を明るく照らすには、すべての電気を灯す必要はない、と思います。
そう考えるところに希望は開かれているのだ、と思います。