今日は建国記念日であると同時に、本園の創立記念日です(創立60周年)。
よろしければ、本園の沿革をごらんください。
幼稚園を取り巻く社会情勢はこの半世紀で大きく変貌しました。それはあくまでも大人の社会の話であり、ありのままの子どもの心は、その本質を変えるものではありません。
本園は、設立当初より、子どもの「育ち」を「支援」することに精一杯であり、世に言う「子育て支援」まで責任を負う余裕はありませんでした。
後者のニーズが年々高まり、それにこたえる社会的受け皿がますます必要とされるご時世ではありますが、私たちは、今後も身の丈に応じた努力をすることに専念いたします。
入園当初、不安をお感じにならない保護者は一人もいません。しかし、子どもの成長を通し、保護者の心に安らぎが生まれます。そこに、保護者を支援する園の責任があります。強いて言えば、これもひとつの「子育て支援」であろうかと思います。
子どもが「行ってきます♪」と手を振って登園し、「ただいまー♪」とお母さんの両手に抱かれる。安全に、そして笑顔で家路につく。当たり前に見えて当たり前ではない日常の一こまです。子どもたちの成長を通し、保護者に心からの「安らぎ」を感じていただく。これらの当たり前のことを実現するために、私たち幼稚園にかかわるものには、日々学ばないといけないこと、気をつけるべきことが山ほどあります。
社会の「変貌」は「変貌」とし、私たちはこれからも「教育の本質」に目を向けて活動していくため、日々努力し続けたいと思います。
私自身、60年前の本園創設の理念をふりかえりながら、以上のような感想を抱きました。