小学校に上がると勉強が始まるということで、幼稚園と小学校の違いがクローズアップされます。

幼稚園は遊び、小学校から勉強、という先入観が社会には根強くあるようです。

勉強の反意語は?と大学生に尋ねると「遊び」と答えが返ります。

しかし、両者の根っこは同じです。

子どもたちが本能的に嫌うのは勉強ではなく、勉強に名を借りた競争です。

その競争は己との戦いというよりも、他者との競争です。

幼稚園時代、子どもたちは様々な場面で自分に打ち勝つ努力を繰り返し、成長しています。

その姿勢は小学校以上でも大切です。もっといえば、一生大切です。

勉強を通して他者との戦いに明け暮れる道は、一見克己心を養うかに見えて(その要素もありますが)、たとえば念願の志望校に入ると「もう遊んでいい?」という顔をする生徒を生む可能性があります。

幼稚園時代に大事なことは「優しさ」とともに「克己心」を養うことです。

どちらも生涯の宝となるものです。

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