子どもに対する接し方で迷ったり、とまどったりすることがないでしょうか。

「今」目の前の子どもにどう対応すべきか?というのは考える暇がなく、バタバタ対応してしまいます。

それに対して、自分が子どもだったとき、何がどう見えていただろう?周囲からどういわれ、そのときどう感じただろう?ということをいろいろ思い出すことが、今目の前の子どもにどう対処すべきかを考える上で有効なヒントになります。

先日ご紹介した「出さなかった絵」というのは、周囲があえて黙認した態度のことを、今の私が折に触れて振り返る経験の一つだという例です。一瞬一瞬は一回きりです。常に正解の連続はありません。今自分がそのときの大人なら、当時の自分にこう言っただろう、こうしただろう、と考え、自分自身が子ども時代に戻ってみて、「うん、その方がよい」、「いや、それはこまる」と心の中で問答します。

あのとき親(or 先生)に叱られた。でも、心がすっとした。ありがたかった、という経験があるなら、今目の前の子どもに対して、「今がそのとき」とピンとくるでしょう。これは感情的な対応とは本質的に異なります。

子育て、あるいは子どもの教育のコツを得るには、当事者と面と向かっていないときにどれだけその相手のことを心の中で思い浮かべ、自分の子ども時代の経験と結び合わせながら想像を巡らせるか、にヒントがあるように思います。

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