今日は朝から雨降りでした。園児達はおそろいのレインウェアに身を包み、元気に登園しました。
途中何を思ってか、年長児のYu君が急にしんみりとなって、「さんねんかん てをつないでくれて ありがとう」と言った時、少しぐっとくるものがありました。
それぞれのクラスで「クラスお別れ会」がありました。私は年長クラスに行って映画を上映しました。
帰りは第1グループに行きました。寒さと雨降りのため、子どもたちにとってはつらい道中となりましたが、最後までがんばって歩きました。
すると、終着点の公園は色とりどりの傘、傘、傘。子どもたちは全学年の保護者による温かい拍手に迎えられ、公園内で最後のご挨拶をしました。
拍手は今までにないサプライズでした。卒園する年長児親子だけでなく、全学年のみなさんとこの一年の締めくくりとなる言葉を交わす機会を持つことが出来、有り難く思いました。
この一年の全園児のがんばりに対し、心から拍手を送りたいと思います。
いよいよ明日は終了式。そして明後日は卒園式。
四月登園初日、言葉少なに息子に手を差し伸べてくれた年長のお兄ちゃん、yくん。
三学期に入ってから、気の緩みもあり…『まっ少し遅れるけど、芸大くらいで…』と最近途中からの登園だったのですが、『今日は‼︎』と急いで公園まで間に合いました。
今日 そのyくんは言葉なく、さっと息子の手を繋いでくれました。
お母さんから、『最後は息子と繋ぎたかった』と伺いました。
まだ自分の気持ちを上手く伝えられない息子ですが、きっと嬉しかったはず。
ありがとうyくん。
降園。
今まで見たことのない長蛇の列。
今日がどれほど大切な日なのか分かって行ったつもりですが、年長さんの立派な姿を見て改めて、“三年間手を繋いで歩く”ってこういう事なんだと実感しました。
卒園、本当におめでとうございます。
眩しい姿をいっぱい見せてくれてありがとう。
温かいお言葉を有り難うございました。
y君をはじめ、年長さんはみな優しく温かい。そのぬくもりを肌で感じた年少さんは、必ず今度は年下の学年に優しくします。
今年の年長さんも、入園したての頃を思い出すと、みな不安でいっぱいでした。何より身体も小さかったです。
みんなどれだけ多くの人に励まされて今があるのでしょう。親からも先生からも、そして何より手をつないでくれた年上の園児達に励まされ、どんどんたくましく大きくなりました。
昨日、年長さんが小さかったときの写真を見ていたのですが、みんな本当に小さくあどけなかったです。それがあれよあれよという間に大きくなり、自分のことはもちろん、下の学年のお世話を買って出るようになりました。
これは毎年のことです。今の年少さんも必ずや立派な年中さん、年長さんになります。4月から入園する新入園児さんも、いずれそうなるでしょう。来年も、再来年も。
みんな最初は誰かに手をつないでもらい、やがて自分から手をつないであげられるようになります。お山の幼稚園は、昔も今も、ずっとこのやり方で64年やってきました。
「手のぬくもりのたすきリレー」のようなものです。
なぜ年中、年長さんは年少さんに優しく接するのか。私は、年少さんが頑張っていることを、上の学年の子どもたちは自分のこととして理解できるからだと思います。
自分たちと同じ距離を、小さな足で一生懸命がんばって歩いている。えらいなー。お母さんに会いたくて少し涙をこぼしている。でも、しっかり自分の足であるいてはる。えらいなー。
このことは理屈の問題ではなく、言葉に出さなくても、瞬時に本能的に、年上の園児達は察知しています。
最後の日、降りしきる雨にもかかわらず、あれだけ多くの保護者の見守る中、泣き言も言わず、全学年の全園児がしっかりとした足取りで公園に着いたことに、私は心から拍手を送りたいと思います。
そして同じだけありったけの力を込めて保護者の皆様にも拍手を送りたいと思います。
皆様のおかげで今年も無事に最終日を終えることが出来ました。
この一年、本当にありがとうございました。