今日は7月のお誕生会でした。
どの学年もしっかり歌を歌いました。
年長の学年が輪唱をしました。とてもきれいに響き合っていました。
先生の出し物は息のぴったり合ったリズムバンドでした。
曲は「にじ」。”にわのシャベルが いちにちぬれて・・・”
ウッドブロック、タンバリン、鈴、小太鼓、大太鼓、ピアノで演奏が始まると、年長児は歌声を返します。
先生も二番は歌を歌いながら演奏。会場の子どもたちもいっそう大きな声で合唱しました。
私からは、小さい努力の積み重ねが大切だという話をしました。
今この部屋にみな集まっているのも、一歩一歩石段を登ったからです。
山の下からジャンプして窓から飛んで入ってきた人は誰もいません。
一歩一歩根気よく歩けば遠い道もいつの間にかゴールに着きます。
同じように、どんなことも粘り強く、諦めないで努力すれば、必ず達成できます。
山の途中でしゃがんで動かなくなると幼稚園には着きません。
こうしてみなで出会い一緒に幼稚園生活が過ごせるのは、全員がしゃがんでも起き上がり、最後まで諦めずに歩いたからです。
かけっこで自分は遅いと思って速く走ることを諦めたり、雲梯や鉄棒を敬遠したりするのはもったいないです。
石段がそうであるように、ちょっとやればすぐにできるわけではありません。
毎日少しずつ積み重ねれば、どんなに難しいと思えたことも、必ず達成できる、「やれば、できる」と思います。
その証拠に、このあいだの発表会は見事でした。
このようなことを話しました。
続いて年長の俳句の時間をもちました。
子どもたちには、「簡単なことが難しい」という話をしました。
歩くことは難しい。歩かなくてよい環境があるからです。
面倒なこと、しんどいことにあえて取り組むことは難しい。
姿勢を正して先生の話を聞くことは簡単に見えて難しい。
しかし、ここにいるみんなは「歩くこと」も「集中して先生の話を聞くこと」もできる。
当たり前に思えることを丁寧に続けることが大切です。
小学校に行って学ぶことを今知っているから、小学校に行ってから楽ができるのではない。
知っているという油断は姿勢を乱すかも知れない。
何が始まるのだろう、と期待して先生の言われることをしっかりと聞く。
その練習は今も、そして日頃のクラスの中でも、そしてお家でも、いつでもできることです。
先生やお家の人のお話をしっかり聞くことができる人は、学校に行ってもしっかりと学ぶことができるでしょう。
園児の作った俳句に、
「○○はね まえまわりしか できないよ」というのがあり、これを紹介したとき、このように言葉で言える人は、「逆上がりもがんばりたい」という気持ちがいっぱいあるということ。その気持ちがあるかぎり、そして諦めずに鉄棒で挑戦し続ければ、必ずできるようになると思う、と言いました。
運動会のことも話しました。
一番早くゴールに着く人も偉い。二番も偉い。三番も。自分のできる限りいっしょうけんめい走った人はみな偉い、と先生は思います。
反対に、一番でも、そうでなくても、いっしょうけんめいの気持ちで走らない場合、先生は偉いとは思いません。
勝てないと思って、わざとゆっくり走ることはさっき言った「諦めること」と同じで、残念です。
勝てるかどうかはやってみないとわからない。結果がどちらでも、今までの自分より少しでも速く走ろうとがんばることが大事。
目先の結果にこだわらず、一つ一つ小さい努力を継続する「姿勢」こそ、子どもたちには大切にしてもらいたいと思い、今日はそんな話をしました。