子どもと一緒に歩いていると色々な質問をされます。
今朝は、「せんせいは、いつからこどもだったの?」というもので、一瞬?と思いましたが、引率中なのであまり真剣に考えすぎず、「うーん、いつからやったかなあ。Hちゃんはいつから?」と問い返しました。
すると、「うーん、わたしは1さいから。せんせいは2さいからとちがうかな」と言われました。
どうやら、生まれて最初のうちは「赤ちゃん」で、その次に成長して「子ども」になる、という認識のようでした。
「せんせいは2歳」という表現から、自分はおねえさんになったという自負が言葉のねっこに見え隠れしましたので、「そうやなあ。Hちゃんはおねえさんになったしなあ」とつなぎ、まわりにいる子どもたちも含め、「前に出来なかったこと」、「今できるようになったこと」をあれこれいっしょに数えました(これからやるべき目標は御法度)。
このような話題になったときは、「どれだけ歩いても平気」、「がんばりまめができた」、「ころんでも手がつける」、「ごあいさつができる」、「お片付けができる」など、その場にいる子どもたち全員があたりまえのようにできていることを数えるように心がけています。
いくつまで数えられる、とか、その逆に、紙おむつでなくパンツ、という類いの話題は個人差があるので避けます。
静かな部屋でやりとりしているのなく、二列目、三列目から全然別の話題「えんちょうせんせー。わたしきのうひらぱーに行った!」とか、予期せぬ球が飛んでくるので、話題はめまぐるしく変わります。
引率中に一番大事なのは安全確認なので、自転車がそばに近づいたり、車道にさしかかるたび、「はい、とまりましょう」など、全体に声を掛けるので、子どもたちとの会話は基本的に断片的になります。
その短い一瞬に近いやりとりの中でも、子どもたちにこう育って欲しいという願いをこめて応対するようにしています。
これは、私だけでなく、グループを引率するどの先生も心がけている基本だと思います。