「見守る」という言葉は幼児教育の世界でよく使われます。私も保護者との面談でよくこの言葉を使います。
「手や口を出す」より「見守りましょう」という具合に。
子どもたちは何を求めているのでしょうか。今はなき佐々木正美先生の言葉を紹介します。
「こっちを見て!」という感情のいちばん旺盛は時期は乳幼児期です。そういう時期にうんと気持ちを満たしておいてあげないと、安心してものが言えなくなるのです。幼稚園や小学校に入っても「見てほしい」という感情を引きずっていながら、ある場所にとどまりながら苦しんでいるのです。
「見守る」とは「よく話を聞く」ということにほかなりません。一方で、「見逃す」ということであってもなりません。
教育は大人の心のゆとりがいつも試されます。