今自分がここにいる意味について、次の文章が大事な示唆を与えてくれます。
多くの選択があったはずなのに、どうして自分は今ここにいるのか。なぜAではなくBの道を歩いているのか、わかりやすく説明しようとするほど、人はしばし考え込んでしまうのかもしれない。誰の人生にも様々な岐路があるように、そのひとつひとつを遡ってゆくしか答えようがないからだろう。星野道夫
未来に思いをはせて計画を立て、実行することは尊い人間ならではの営みです。
一方で、人知を超えたところで、人間をある地点から別の地点に運ぶ力が働いている、と信じることも大切だと思います。
後者の考えを抱かない場合、自分が立っている位置は、すべて自分の言葉で説明し尽くすことができるでしょう。
それができると信じる人は、他人にも(親は子に、等)それを求めることでしょう。
しかし、「なぜここに」の問いに答えることは本当は誰にとっても難しく、否不可能なことでしょう。
人と人の「出会い」を合理的に説明することができないように、です。
であれば、運命のはからいを信じ、成功も失敗も、すべて何か意味があると信じ、今自分がここにいる意味は「いずれわかるときがくる」、「未来のお楽しみ」と思ってひとまず棚上げにして前に進んでいってよいのでしょう。