今日はフランスの建国記念日です。
教育と関係がないようで、教育と関係のある話を書きます。
フランス革命のことは教科書で習います。
革命と言う言葉は日本ではなじみがありません。
しかし、狭い地球の出来事です。我が国は鎖国しているわけではない以上、他国のの歴史と無関係を決め込むわけにはいきません。
己を照らす鏡として、他の国の歴史も謙虚に学ぶ必要があります。
子どもを育てる環境をよくしようという動きは日本にもあります。当然の動きです。
しかし、たとえば、フランスと比べて何がどう違うか、と考える人は少ないと思います。
子育て環境をよくすること「だけ」考えるのではなく、より大きな社会改革の枠組みの中で子育ての課題を考える視点があるか、ないかの違いです。
端的に言えば、労働環境をよくする取り組みの差が歴然としてあります。
子どもをどれだけ長く預かるかという問題の前に、大人がどれだけ少なく働き、どれだけ多くの収入を得ることができるかという視点があるか、ないかです。
社会の仕組みをよくすることは、国民全員の課題です。その自覚は政治意識に反映し、投票率に現れます。
いまのような低い投票率では、労働環境の改善は望めず、子育て環境の改善は遠のくばかりです。
長時間労働があたりまえで給与水準が低いまま、子どもをより長く預けることのできる場所ばかり増やしても、本末転倒のように思います。