明日からまた幼稚園が始まります。
皆が新しい環境に慣れたころ、少しの間を置き、またリスタートです。
ただし、四月のスタートはどの子にとっても未知の世界に飛び込むことであったのにたいし、今度は既知の世界の再開である点で、経験の質は大きく異なります。
とはいえ、いや、それだからこそ、今まで泣かなかった子が登園を渋ることもよくありますし、連休中の体験をふまえ、それまでおとなしかった子が活発に行動し始めることもよくあります。一人一人に表に出せる、あるいは出さずに胸の内にしまっておく様々なドラマがあります。
担任は、そうしたさまざまな子どもたちの思いを受け止め、個々の力が一つに溶け合うように引き出し、そのクラスならではの「空気」をつくります。来年の三月に向けて、子どもたちがいつまでもこのメンバーとともにいたいと思えるクラスになるように日々努力と工夫を積み重ねていきます。
子どもたちは全員が個性のかたまりであり、その凸凹を均質にならすのではなく、みなが遠慮なく力を発揮しつつも、それがしっくりと調和するまで、クラスづくりの基礎工事は続きます。
月曜からは家庭訪問が始まります。よりよいクラスづくりに欠かせない貴重な機会として、ご協力を宜しくお願いいたします。