あたりまえのことが、あたりまえのように行われていたら、教育について特に難しく考えることはないのかもしれません。
今から2千数百年前のギリシアの文学に『オデュッセイア』という作品があり、その中に次の言葉が見つかります。
「夫と妻が心をひとつにして家庭を営むことほど、心づよくすばらしいことはない」。
作品の中で、主人公がとある国の若い王女に伝えた言葉で、将来あなたのような方の夫になる方はなんと素晴らしいか、と述べた後、引用した表現がきます。
その凛々しく美しい王女の名前はナウシカ。例のナウシカの着想を宮崎氏は西洋古典に求めたのでした。