ヘラクレスはギリシア神話に出てくる英雄です。
「ヘラクレスの選択」(The Choice of Hercules.)という言葉があります。
悪徳に通じる快楽に満ちた安易な道か、栄光に通じる困難の道か。
ヘラクレスが選んだのは後者の道で、死後その栄光を称えられ、神としてまつられます。
幼稚園の日々の何気ない様々な場面において、園児たちはたくさんの「ヘラクレスの選択」を経験します。
保護者も同様です。あえてわが子に苦労させるという苦労を味わいます(楽な道を選べば味わわなくて済む苦労があります)。
入園前、自分の子がちゃんと手をつないで歩いて通えるかどうか、少なからぬ不安があったはずです。
また、あのサービスもこのサービスもないないづくしの幼稚園で、他園に比べご苦労は比較になりません。
親子心を合わせ、そうした困難を日々乗り越えることで、半年もしないうちにお子さんの大きな成長の足取りを実感できるでしょう。
四月当初の不安を思い出せば、どんな困難も前向きに乗り越えられると信じられるでしょう。
困難を乗り越えればこそ得られた広々とした視界、清々しい気持ちというのは、確かに実在します。
幼稚園自身世の中の激流のただ中に置かれていますが、常に「ヘラクレスの選択」を心で問いつつ、困難でも正しいと信じる道を選択し、歩んでまいりたいと考えています。