今日は二学期の保護者会でした。
会の前半は行事等のご説明、後半は教育のお話をさせて頂きました。
運動会の季節です。「勝ち負け」の経験を通して、子どもたちが最終的に「己に勝つ」勇気ある選択を選び取れるように見守りたい、というお話からスタートしました。
つづいてこの「見守り」と関連し、家庭での「対話」の大切さ、それを成立させる重要なカギとして、大人の中で大切にすべき「コドモ」の部分について(「三つ子の魂<を>百まで」というタイトルでよくお話しする内容)お話ししました。
たとえば、大人の立ち位置ひとつで、子どもへの言葉が「指示」、「命令」に傾きがちになりますが(=大階段の上から子どもを手招きするようなもの)、大人が「コドモ」(童心と呼んでもよいです)を大事と信じ、それを守るかぎり、親子はともに山の石段の下から手をつないで登る楽しさを分かち合える(=いつまでも子は親を信頼し、対話は成立する、それが学校での様々な経験や学びの上で大きな後押しになる)、等のお話をしました。
最後は、小学校以上の教育について日頃感じていること、ならびに家庭で大切にしていただきたいポイントについてお話ししました。
昨今報道される大学入試の「改革」の問題や、新しい教育要領に基づく小学校以上の教育の動向をみすえつつ、本当に大切なものは学力をささえる基礎の復習にほかならず、パン食い競争のように「先へ、早く」と急ぐ必要はないことをお話ししました。(急いでいけないのではなく、世の中が急ぎ過ぎなので、家でバランスをとらないと、子どもたちはどこまでも「あおられ」続け、どこかで息切れします。)。
それぞれのご家庭ですでにじゅうぶんお考えになっているテーマだと存じます。なにかのご参考になれば幸いです。