以前「絵本通信」で紹介した本です。

>>「ちっちゃなサリーはみていたよ」

今読み返してみて、幼児教育に関して大事なポイントをあらためて振り返ることができました。幼稚園であれ、家庭であれ、原理・原則は一つです。

最後の段落にある「一寸の虫にも五分の魂」という言葉を幼児にあてはめてよいかという自問自答。

答えは明確にノーである、という認識。幼児教育に限らず、学校教育においても、この原理・原則が守られるなら、子どもたちはどれだけのびやかに日々過ごせるだろうと想像します。

いつも例に出す司馬遼太郎のニュー・ヨークの話もしかり。

大人が「大人然」とし、先生が「先生然」とする背景には、大人自身の自信喪失があると私は見ています。

その根っこにあるのは無意味な他者との競争意識であり(学校教育でこれをあおる風潮が長く続いている)、処方箋を一言でいえば「汝自らを知れ」ということである、と思われます。

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