今年卒園した園児から心境を表した詩を受け取りました。
「そつえんした そらにうかんでいるような すっきりとした さみしさだ」と。
絵も心を表しています。「すっきりとしたさみしさ」は悲しみであり、達成感であり、次への希望でもあります。
ありきたりの日常とは違う、卒園式という人生の節目を「そらにうかんでいるような」気持ちだと表現しています。
いつも素敵な絵とともにたくさんの俳句を作った男の子でした。きっと、卒園式をふりかえり、自分の気持ちを俳句にしておきたい、と思ったことでしょう。
でも、もしかしたら、17文字にとうていおさまりきらないとてつもなく大きな魂の高揚感と同時に喪失感を味わったのかもしれません。
いつもは俳句をハガキ大の紙に書いて提出してくれましたが、今回だけは画用紙に絵と文字を書き、素敵なリボンでくくって渡してくれました。
写真にしてずっと残しておきたいと思います。
じつは卒園式の俳句として真っ先に思い出すのが、この男の子のお姉さんのそれでした。
「かぜさんと おててつないで ひとっとび」
お母さまがこのブログの記事にコメントして教えてくださったものです。
「ひとっとび」と「すっきりとした」は、私の中ではどこかつながるように感じられます。
ひとりひとり、みな違う人生ですが、ひとりひとり、卒園した子どもたちはお山の自然の中で感性豊かに育ちました。
今まさに、それぞれの夢を心に抱きながら、人生の大きな海に船出したのだ、ということをあらためて感慨深く思います。