昨日は10月生まれのお誕生会でした。一人ずつお名前を呼ばれて前に出るとき、周りの友だちから大歓声がわき起こります。わがことのように友だちのお誕生日を御祝いする空気が教室中に広がります。
この日は「ピングーとお医者さん」、「シンデレラ」の二本の映画を上映した後、「がんばるときはがんばる」というテーマで少しお話をしました。
運動会、楽しかった?遠足はどう?みんな嬉しそうなお顔で「た・の・し・かっ・たー」とお返事が返ります。続きのお話は次のようなものでした。
「・・・でも、それはじっとしていて楽しかったのではありませんね。ドキドキする気持ち、負けたらどうしようという気持ち。がんばってそうした気持ちをやっつけました。遠足ではなかなか出てこないおいもさんたち。がんばって最後まであきらめず、しっかりほることができました。がんばって手に入れた楽しさでした。
今日は朝から雨降りです。雨に濡れるのはいやだけど、がんばって手をつないでお山を登ってきましたね。泣いている人はだれもいません。
では、お部屋の中はどうでしょう?いろいろがんばることがありますね。ここはお友だちにゆずらないといけない。このおもちゃは自分一人で遊びたいけれど、さっきからずっと使っている。相手に譲らないといけない、ここはがまんしなければいけないという気持ち。絵を描いたり、お歌を歌ったり、ここはみんなと一緒にしっかり取り組まないといけないという気持ち。そうした気持ちになったとき、しっかり頑張ればかならずその後には楽しい気持ち、うれしい気持ちが待っていますね。幼稚園はそういう「がんばるときにがんばる」ことをいっぱいお勉強するところです。そして、4月からみんなはそれができるようになりました。そのことを先生はうれしく思っています」。
毎日さまざまなドラマが生まれます。一つ一つのできごとは、その人一人だけに訪れていることではありません。クラスの仲間がみんな気遣い、一人が乗り越えるドラマをわがことのように感じ、喜びを分かち合っています。いよいよこれからが楽しいところです。
4月からの新しいクラス。運動会と遠足を終えた今、ようやく準備が整いました。