写真は昨日のリハーサルの時のものです(年中のリズムバンドを真剣に見つめる年長児の姿)。子どもたちはAグループ、Bグループの順にリハーサルを行い、業者の人にビデオと写真を撮影してもらいました。どの取り組みも実に堂々としていて立派でした。
そして迎えた今日の発表会当日。
開演時間よりずいぶん早くからご来場いただいた保護者の皆さん。その熱い応援に勇気をいっぱいもらいながら、子どもたちは日頃の練習の成果を遺憾なく発揮できたと思います。
会場のあたたかい手拍子は、リハーサルにないうれしいサプライズだったに違いありません。いつの頃からでしょうか、年少児の演技の最後に「やーっ」とかけ声を出すようになったのは。それは年中児のリズムバンドも同じ事です。本番直前の「見せ合い」や「リハーサル」を通じ、年下の子どもたちの目には、年長児の劇の最後の「やーっ!!!」がかっこいいなあ、すてきだなあ!と強い印象を残したからだと思います。
私は年長児の子どもたちとの練習中に、「みんなのがんばりを大きな風船につめこもう!本番は、『やーっ!』のかけ声とともに、その風船に穴を開け、みんなのパワーをお父さん、お母さんに向けて届けよう!」と伝えました。
子どもたちのパワーは皆さんのもとに、じゅうぶん届いたでしょうか。
今日もご紹介しましたが、年中児は自分たちで工夫した楽器の演奏も織り交ぜながら、心を込めてリズムバンドをやり遂げました。実質的に練習できる期間が限られた中、よくあれだけの演奏ができたと心から拍手を送りたいです。練習のための練習ではなく、日頃から森の奥に出掛けては、耳を澄ませて「いい音探し」を楽しんだり、ひみつの庭で声をあわせたり。。。日常生活と発表会の練習がじゅうぶんかみ合いながら過ごした3学期でした。1年前とは違い、緊張するという未知の経験もたっぷり味わった取り組みではありました。しかし、最後まであきらめずに努力を続け、多くの拍手に包まれて舞台を終えたとき、どのお子さんの心にも、「自信」の二文字がしっかり刻まれたと思います。
続く年少児のお遊戯は、どれを見ても1学期からの成長を感じ取ることができました。この3学期の取り組みを振り返りますと、たとえば、お休みの子どもがいたら、「Aちゃん(練習できないけれど)だいじょうぶ?」と心配したりする中、クラスの連帯意識を日増しに深めることのできた取り組みだったと思います。私は今も年少児のお遊戯曲が心の中で何度も何度もリフレインしています。クラスの和を深める一方、個々のお子さんの中では、毎日繰り返し練習することで、大きなことを成し遂げることができる、という自信を持つことの出来た貴重な経験ができたように思います。
そして、最後を飾る年長児の劇。じつはA,B両クラスの演出は微妙に異なっていました。それというのも、台本とは違って、両クラスとも、自分たちで、ここは「こうやりたい!」という提案を出し、それを形に変えた部分が何カ所かあるためです(わかりやすいところでは、Bクラスの最後あたりで「うん!」と声を揃える場面等)。練習を重ねる中、ここはこう言った方がいいのでは?という提案が子どもたちの側から出たこと自体驚きですが、それを実際に舞台でやりぬくたくましさは、私にとっても嬉しい驚きでした。
また、今日も会場でお伝えしましたが、舞台の大道具、小道具、また個性豊かな表情のお面に至るまで、すべて子どもたちの手作りのものでした。森の奥に遊びに出掛けては、自然と「おおきはなし」ごっこが始まる、という取り組みにも、子どもたちの劇に対する強い思い入れを感じることができました。例年同様、3月初めの大文字登山の道中では自然と劇の台詞の合唱が生まれ、気がついたら山頂についていた、という感じになることでしょう。
日頃の送迎の様子も含め、生活のさまざまな場面で劇のとりくみが意識され、生かされた、そんな3学期だったように思います。
劇の練習はご家庭での取り組みが全てです。1月初めの私からのお願いをしっかりと受け止め、ご家庭で毎日繰り返し練習を重ねて下さった成果が本日大輪として花開きました。ご理解とご協力に厚くお礼申し上げます。
本日は誠に有り難うございました。