3月15日(土)はお天気にも恵まれ、無事に第64回卒園式を終えることが出来ました。ご列席頂いた保護者の皆様には感謝申し上げます。
卒園する園児達はみな背筋を伸ばし、じつに堂々と証書を受け取ってくれました。受け取る姿勢のりりしさが、今年もっとも心に残ったことでした。
お祝いの言葉には今年取り組んだ劇のことにふれたので、にこっと笑顔になったり、頷きながら聞く姿があったので、微笑ましかったです。
園庭で記念写真を撮影後、昼食会を開いて頂きました。お手製の素敵なお花の数々が会場を華やかな雰囲気に変えていて、懐かしいゆき、ほしぐみの園舎でありながら、いつもとは違う場所にいるような気になりました。お弁当の一品一品は特注とうかがったのですが、たしかによく考えられたものばかりで、こんなお弁当を作るお店があるのだな、と感じておりました。美味しかったです。
そして第3園舎での謝恩会。会の構成、進行の妙というのでしょうか、今思い出しても、すべてが素敵だった、素晴らしい謝恩会でした。
子どもたちは正直だなとつくづく思うのですが、「し・ん・け・ん」なお母様の演技が始まると、皆一心不乱に見つめます。もちろん、私たち大人もですが。会場全体を一つにするような、最高のパフォーマンスを見せて下さった保護者の皆様に、あらためて拍手を送りたいと思います。
先生の出し物は、だれがシナリオをかき、いつどこで練習したのか、謎は謎のまま楽しませてもらいました。年長児の力一杯の劇の発表あればこそ、パロディも生きるのだと思います。
私のビデオですが、例年後ろの方でご覧になるのが気の毒なので、場所を移動して頂きました。毎年このビデオを作る頃、懐かしいな、と私自身感じながら作るのですが、今そう感じる気持ちは年々増していくと思います。5年、10年、もっと先になっても、節目節目でご覧頂けたら幸いです。
なお、ご紹介した写真以外に撮りためた写真の元データは、もう一枚のDVDに納めてあります。データはパソコンで開くことが出来ます。DVDプレイヤーで見ることはできませんのでご注意下さい。
花束や、大切な思い出のアルバムもいただきながら、感無量のひとときでした。花束をいただくペア、順序、タイミングの一つ一つに温かいお心遣いを感じ、職員一同感激いたしました。
最後にいただいた謝辞のお言葉も胸を打つものでした。最初にお話下さった保護者は、初めて入園手続きに来られたとき、願書をお渡しになる手を途中でとめ、私の目を見て言われました。「いつも子どもの気持ちを考えて下さいますか」と。そのときも、そして、謝恩会の最後の瞬間にも、すべての保護者のお気持ちを代弁して下さった。そう心で受け止めています。
もうひとかたのご家族とのお付き合いも長いものがありました。私の最後のごあいさつの場でも披露しましたが、一番上のお姉さんは、私が長年入園説明会の場で披露してきた「ハンカチのエピソード」のヒロイン役です(わかる人にはわかりますね)。
時はめぐる。その間、変わるものもあれば変わらないものもある。時はそれをはっきりとさせるのみ。
変わらぬもの。それは謝辞でお話くださった真心、「愛」ということになるかと思われます。
ご家庭の「愛」。それがすべての感動の源にありました。私は何一つ申し上げる言葉は残っていません。「感謝」の二文字以外には。