先日の朝、第1グループを引率中にこんなことがありました。

最前列に3人の子どもがいます。私から見て左から年中児、年少児、年長児です。年中児の男の子が足下に色鮮やかな毛虫を見つけました。すぐさま足で踏もうというアクションを起こしました。と、その瞬間、年長児の男の子が穏やかな口調で言い放ちました。

「ダメだよ。家族がいるよ」と。

すると次の瞬間、年中児は上げかけた足を下ろしたという次第。時間にしてほとんど一瞬の出来事でしたが、私は子どもの言葉の力は大きいな、とあらためて感じました。

毎日、園児たちは私たち大人の知らないところで、無数ともいえる会話を交わしています。そのすべてを耳にすることは不可能ですが、その一端を耳にするだけで、子ども同士の励まし合い、助け合いの様子が感じ取られ、頼もしく思えるこのごろです。

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