毎日寒い日が続きます。子どもたちは白い息をはきながら、元気に幼稚園に通います。
先日、目の前でハッとしたことがありました。
その日も寒い朝でした。目の前では年少児を年中の女児が手をつないでくれています。ふと気がつくと、その年中児が何かもぞもぞしています。見ると、かばんに手袋を一つ入れようとしていました。どうして一つだけ入れるのかな、と思って見ていると、手袋を外した手で年少児の手をつなぐためでした。その年少児は手袋をしていません。自分が手袋をつけたままだとつなぎにくいと思ったのでしょう。
その後、片手は手袋、片手は素手で年少児と手をつなぎ、最後まで笑顔で登園したわけですが、私はその年中児の優しい気持ちを思い、心が温かくなりました。
私も、手袋をしていない子どもとは素手で手をつなぐようにしています。そうしないとつないでいる気持ちになれないからです。外気の寒さとは関係なく、手をじかにつないでこそ感じるぬくもりというのは確かにあると思います。